2013年2月18日月曜日

「中国人移民はシンガポール住民の最大の敵」:異例の抗議集会



●16日、BBC中国語版は記事「“人口白書”が引き起こした大議論=中国人移民はシンガポールの人口にとって最大の敵か?」を掲載した。16日、シンガポールでは移民受け入れ反対の集会が開催された。写真はシンガポール。



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月18日 9時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69488&type=0

「中国人移民は最大の敵」異例の抗議集会、政府の移民政策批判―シンガポール

 2013年2月16日、BBC中国語版は記事
 「“人口白書”が引き起こした大議論=中国人移民はシンガポールの人口にとって最大の敵か?」
を掲載した。

 16日、シンガポールで約2000人が集まる抗議集会が開催された。
 言論と集会が制限されているシンガポールではきわめて異例な事態と言える。
 問題となったのは1月29日に政府が発表した人口白書だ。

 高齢化、出生率低下などの問題に対応するため、今後も積極的な移民受け入れを続けるとし、2030年には現在530万人の人口が690万人に増加するとの見通しを発表した。
 しかし過去10年の移民受け入れにより、不動産価格の上昇、現地住民の雇用機会の喪失、給与上昇の抑制、公共交通機関の過剰な混雑などの弊害があると受け止めている市民が多く、強い反発を招いた。

 批判を受け、人口白書は修正され、「人口政策」という語句が削除され、かわりに「人口予測」という言葉が用いられたほか、リー・シェンロン首相が690万人という数字は目標ではなく、インフラ計画の参考となる人口だと弁明している。

 しかし反発はなおも広がっており、16日の抗議集会へとつながった。
 主催者のGilbert Goh氏は移民受け入れ政策を批判する文章を発表している。
 その中で中国人移民に対して
 「マナーがない」
 「公共空間で騒ぐのが好き」
 「中国人女性は人の夫を奪うと思われている」
 「あまりに負のニュースが多すぎて、中国人移民はシンガポール住民の最大の敵となった」
と批判している。

一部のネットユーザーからは人種差別で排外主義を煽るものと批判されており、政府の人口政策には批判的だが抗議集会には参加できないとの声もあがっている。


 中国周辺では「薄い中国嫌いのベルト」が徐々に伸びているようである。
 ミヤンマー、中国、北朝鮮といった国家レベルではなく、一般民衆のなかに「中国嫌い」が徐々に芽を吹き出しているようである。
 「中国嫌い」はご法度であった国も多いが、少しづつではあるが、意見を述べる人が出てきているということでろう。



サーチナニュース 2013/02/18(月) 12:09
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0218&f=politics_0218_004.shtml

シンガポール、独立後最大規模の抗議集会 移民問題で=中国報道

  中国メディア・中国新聞網は17日、シンガポールで16日に政府の移民政策に反対する抗議集会が発生し、
 「独立以来最大の規模となった」
と伝えた。

  抗議集会は、16日にシンガポール中心部の公園で開かれた。
 記事は、
 「3000-4000人が参加して1965年の独立以来最大規模となった」
と集会の組織者が発表したことを伝えた。

  記事は集会の背景について、同国政府が先日発表した「人口白書」の中で、2030年までに100万人あまりの移民を受け入れて国の経済活力を維持するという内容が盛り込まれたことを挙げ、参加者らが
「移民政策は現地人の就業機会を奪う」
「移民計画によって、われわれが自国の『少数民族』になってしまう」
と主張したことを伝えた。

  記事はまた、同国ではこの30年出生率が死亡率を下回り人口減少が続いており、外国からの低賃金労働者を受け入れることで経済を維持してきたこと、国内にはなおも大きな貧富の差も存在していることを併せて紹介した。





【中国海軍射撃用レーダー照射】


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